【I, Caesar】Amazon Prime Video 1997年 英国製作 Caesarからのローマ帝国の変遷を6人を選んでまとめる またイタリアに行きたくなった

英国はローマ帝国の研究が大好きな国だと思う。この映画【I, Caesar】の解説ででてくるのは、Oxford、CambridgeそしてUniversity College Londonの先生方である。解説者に不足はない。それにしても、学校で習った皇帝名と英語の差には苦労する。

Caesarの影響は大きく、ローマ帝国の後継者が名前を使ったばかりでなく、後世の皇帝たちもKaiser(プロシア)Czar(ロシア)と自称した。これはCaesarに由来する。

1.まずはCeasar(カエサル)
オレは王様ではない、Caesarだ (かっこいい言葉だ、シビレル)

2.Augsustus(アウグストゥス)
Ceasarの意を汲み、周到に皇帝制度を築き上げる。
養子にしたCeasarの慧眼と長命が帝国を安定させた。

3.Nero(ネロ)Nero Claudius Caesar Augustus Germanicus
芸術家皇帝。ローマ市民の歓心を買うことでは人気者であったが、後半母親(アグリッピーナ[写真−1])殺しやローマ大火をキリスト教徒の弾圧に使った。(パウロはこのとき殉教した。聖パウロ教会[写真−2])

[写真−1]ネロの母親アグリッピーナ
Getty Villa 2018
[写真-2]聖パウロ教会
ローマ 2017

4.Hadrian(ハドリアヌス)
帝国の国境を明確にし、周辺地区をくまなく回った皇帝
テルマエ・ロマエにも登場する皇帝。

ハドリアヌス帝 左から2人目

5.Constantine(コンスタンティヌス)
ローマ帝国のキリスト教国教化した皇帝。前半は勇敢な戦士でもあった。
ローマ帝国の首都としてコンスタンチノープルに遷都した。

6.Justinian(ユスティニアヌス)
最後のローマ皇帝。帝国再建には法整備が大切と考え「ローマ法大全」を整備した。しかし、異民族の侵入の前にローマ帝国は滅びた。

映画は米国BBCと米国A&E向けに作られている。
それにしても、英国のローマ帝国研究、米国の建国の父たちの民主主義研究(ギリシャ研究)どれもしつこいくらい徹底している。

人生100年時代の学びの中で、現地での体験と、映像による歴史理解はお互いが有機的につながる面白さがある。
今回、関連する私の写真も引っ張り出してみたが[写真−1][写真−2]ローマ帝国との接点は着実に増えている。これが自分で選んだ蓄積の「大きな成果」だと思える。そろそろローマ帝国めぐりを再開したい。またイタリア語を学び直さねば。

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